計算間違いは大損のもと!?借金にかかる金利計算方法を指南します!

カードローンを始めとする借金で重要なのは「利子」です。自分が今借りているお金にいくら利子が発生するか、答えられるでしょうか?

わからなくても無理はありません。利子の計算は実に煩雑です。また、利子を含めた返済プランなどもいくつも方法があり、計算方法は一つしかないわけではありません。さらに、利子が発生する利率も「年利」で示されることが多いため、短期の借入しかしない方にとって今一つピンときませんよね。

これらの条件によって「???」となってしまっても無理はありませんが、その疑問を疑問のまま借金に手を出してしまうと予想外の苦労を背負い込むことになりかねません。簡単にではあっても、計算方法を理解しておきましょう。

今回ご紹介するのは、「100万円を借りた」とき、「年利20%で翌月一括返済」の場合、そして「年利10%で毎月10万円ずつ返済」の場合、それぞれで利子を含めていくら返済することになるかをご紹介します。なお、分割払いのほうの返済方法は、毎月一定の返済額(10万円)と残りの借入額に対して発生する利子を合算した額を毎月返済する方法で考えます。果たしてどちらがお得なのか、皆さんもぜひ考えてみてください。

最初に利子の計算方法をご紹介しておきましょう。年利というは「その額を1年間借りたときに発生する利子額が、元本の何%に達するか」を示す数字です。最初の問題でいうと、100万円を年利20%で借りているのですから、その100万円を1年間借りると、利子は20万円になります。

ですが、これは「1年間借りたとしたら」の数字です。最初の問題では「翌月一括払い」となっていますよね?実際は1年も借りないわけですから、この「1年後に発生する利子額」を「実際に借りている日数」で割れば、実際に借りた日数分の利子を算出できます。今回の例で言えば1か月は1年の12分の1ですから、「20万円÷12」となり「約1.6万円」となります。

つまり最初の問題に対する答えですが、発生する利子は「約1.6万円」であり、翌月に返済する総額は「約101.6万円」となるわけです。

ではこれが分割払いとなるとどうなるでしょうか。基本的な利子の計算方法は同じですが、分割払いの場合、月が進むごとに残りの借入額が減っていきます。このときの利子の計算ですが、「その月の残りの借入額」をもとに計算を行います。

借金をした翌月の返済における利子について、こちらの問題では「年利10%」ですから、1年後に達する利子は「10万円」となります。「10万円÷12=約0.83万円」となります。毎月10万円の返済をするのですから、利子と合わせ、翌月の返済額は「約10.83万円」となります。

さて、そのさらに翌月の計算はどうなるでしょうか。このとき、すでに先月10万円については返済されているため、残りの借入額は「90万円」となります。したがって利子計算は「9万円÷12=約0.75万円」となり、この月の返済額は「約10.75万円」となるわけです。

こうやって計算を続けていくと、こちらの問題における利子総額は「約4.5万円」となり、返済が終わる10か月の間に「約104.5万円」が必要となります。

二つの問題で、借りた額は同じなのに、完済にかかる費用が異なることがわかります。借りた額は同じなのですから、異なるのは「利子」であるわけです。しかも「年利20%」と一見すると高いように見える年利であっても、返済方法によっては安く済むことがわかります。

今回の問題はほんの一例です。実際に借金を考えている方は、このような計算をきちんと行ってから借金を組むようにしてください。

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